Interview with Attila Heger - Laren d'Or

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「Attila Heger(a.k.a. Laren d'Or)メール・インタビュー」 インタビュー・文:ウエハラ

プロフィール

Attila Heger(aka Laren d'Or)はハンガリーの作曲家/音楽家。彼のファーストアルバム「the War of Angels」は1997にリリースされた。また彼はゲームミュージック作曲家として8年来アメリカの会社で働いている。彼の主なプロジェクトはEcco the Dolphin - Defender of the future (cinematic soundtrack), Tiny Tank, Contra`96: Legacy of War, Contra`97: The Contra Adventure, Magic School Bus, Star Trek - Deep Space 9, Three Dirty Dwarves, Grossology, Lost World - Jurassic Park, Museum Madnessなどがある。以下のサイトで、彼のゲームミュージックの抜粋を聴く事ができる。http://www.besonic.com/draco

あなたの今までの作品について教えてください。

Heger: まず最初にすばらしい機会を与えてくれたことを読者の方々に感謝します。
私の両親が、私にピアノレッスンを受けさせると決めたとき、ちょうど6歳でした。最初、私はその楽器が実に嫌でした。2、3年間たつと徐々にそれは変わりました。私は、楽器の知識と音楽を作る感覚に「パワー」のようなものを感じるようになったのです。その後それなしでは生きられないようになりました。
ミュージシャンであることは私にとって2つのことを意味します。
まず、私はプロの作曲家です。8年来、私は作曲家としてゲーム開発会社で働いています。この間、私は20以上のゲームの開発に参加しました。私は、PC、Sega Genesis、Sega PICO、Super Nintendo、サターン、SONY PSX、ドリームキャストのような多くの異なったプラットホームにたくさんのサウンドトラックを作っています。
私の主なプロジェクトには次のようなものがありました。「Ecco the Dolphin - Defender of the Future」、「Ecco the Dolphin 2 - Tides of Time」、「Contra`96: Legacy of War」、「Contra`97: The Contra Adventure」、「Grossology」、「ロストワールド/ジュラシック・パーク」、「Museum Madness」、「スタートレック - Deep Space 9」、「Three Dirty Dwarves」、「Tiny Tank」、「Wacky Races」、さらに「www.bonus.com」のMIDIミュージックなど。
また一方、私は、Laren d'Orという名前でハンガリーの音楽界にも進出しました。さらに海外でも私のアルバム「War of Angels」は大成功しました。そして、今日でさえ、私は多くの素晴らしい評論を受けています。ハンガリーでの「War of Angels」のリリースは私にとって出発点のようなものだと思います。それで、現在私はボーナストラックを追加した2枚組みアルバムをリリースしているのです。インターネットでのみ聴いたり注文することができます。パート1のサブタイトルとスタイルは「Synthphonia」で、パート2は「Progressive」で、アルバム全体はクラシックからプログレッシブまで含む完全なインストの電子音楽です。

あなたの「Laren d'Or」という名前はどういう意味ですか。

Heger: それには、特別な意味はないんです。ティーンエイジャーの頃、私は、私の好きなファンタジーのヒーローのLaren d'Or(孤独な吟遊詩人)と名のって、親しい友人だけでなくもっとたくさんのオーディエンスに私の音楽を広めようと決意しました。主に私は、古典的な要素を含む交響曲を作曲するのが好きですが、プログレッシブなインストルメンタル・ロックも好きです。

あなたの最近の作品について教えてください。

Heger: 私はEccoの続編のためにちょうど作曲を始めました。私はTim Follinがこのパートのサウンドトラックを作るかどうかまだわからないんですが、第一作のEccoのように、ゲーム用のバックグラウンドミュージックをすべて準備するつもりです。これには、2つの理由があります。

まず第一に、万一に備えてです。なぜかというと、外部の人間は期日に間に合わなかったり期待はずれの結果になるといつでも手を引いてしまうからです。私の経験によると作曲家としてベストなのはプロモーターといっしょにいて、彼がすべての変更をフォローアップして、サウンドトラックの修正をすることができることです。私はかつて締め切りの数週間前にほとんど全てが再設計されたプロジェクトに取り組んだことがあります。その結果、私は毎週3つのサウンドトラックを作らなければなりませんでした。

もう片方の理由は私がEccoシリーズが好きであるということです。私は8年前、Genesis用「Ecco 2」とPico用「Ecco Junior」と」最終的には私が最も美しいゲームと思っている「Defender ofthe Future」に取り組みました。私のパス・サウンドトラックは採用されずに、シネマティック・サウンドトラックだけが採用されたのは残念でしたが、しかし多大な熱意をもってそれらを書きました。私はフォローアップするのも同じように天職だと感じています。私はゲームの世界に深く触れて、このスタイルが私自身に最も合っているように思われます。だから、このように準備することは二重の喜びなのです。

現在私の音楽ライフには3つのラインがあります。
一つは先に触れたMP3.comでリリースされる2枚組みCD「the War of Angels」です。
さらにセカンドアルバム「Books」がリリースされようとしています。現在、私たちがしなければならないのは、広告とビデオ費用をまかなうためにスポンサーを見つけることです。3人の偉大なSF小説家の作品がこのタイトルでわかるように、多大なヒントを与えてくれました。オーソン・スコット・カード(Ender's Game, Speaker for the Dead, Xenocide)、イアン・ワトソン(Inquisitor)、ハリソン・フォーセット(The Legend of the Cathedral)は私に素晴らしい体験をさせてくれました。このアルバムは彼等の才能に敬意を表しています。
私の3番目のプロジェクトですが、私たちすべての芸術家にはある種の「悪魔」が存在するので、時々”切れて”しまうのです。私はAl Norderという名前(Laren d'Orのアナグラム)で、mp3.comに曲をいくつかリリースしています。これらは私のリスナーがLaren d'Orから連想するトラックとは違うものですが、それらもまたインストのプログレッシブスタイルの電子音楽に分類することができます。今週、すべてのアルバムがインターネットで利用可能になるでしょう。
http://www.mp3.com/alnorder

日本から2枚のアルバム「War of Angels」を買うことはできますか?

Heger: ええ、さっき言ったように、インターネットだけで注文することができます。私そのアルバムをインターネットだけでリリースしたのは、世界中のすべての人が簡単に聴けて買うことができるということを意図したからです。
URL: http://www.mp3.com/larendor

あなたは多くのゲームサウンドトラックを作っていますが、ゲームミュージックの魅力は何ですか?

Heger: 私は感覚と経験で音楽を作っています。例えば、怪しくて、気味が悪くて、暗い迷路がゲーム中にあるとしましょう。気付くと私はそこにいて、私のお気に入りの映画の同様の場面を思いだしています。私は小道で私が感じたすべてを含む音楽を作曲します。ムードのために、私はどんなパス・ミュージックも決して変えたことはありません。ゲームのサウンドトラックを作曲するということは、注文されたものと、ハードウェアの性能と、ゲームのスタイルと、私のアイデアの間の適正なバランスを見つけることなのです。
最も誇りに思うのは、挑戦と遊びがミックスされた「Ecco the Dolphin: Defender of the Future」のサウンドトラックです。多くのゲームプロジェクトを経験すれば、パス・ミュージックを作曲するのは困難な仕事だとは思えません。私は、ドラマティックなマルチ・インストルメンタル作品のようなタイプをとくに崇拝しています。Wacky Racesでもスイングが好きでしたが、SEGA PICOの曲に興味を持っていないのは、たぶん、70あまりの曲がすこし退屈だからでしょう。音楽にアクションがなければならず、またムービーのキャラクターを語る強いテーマがなければならない、ゲーム・ムービーのほうが私ははるかに好きです。

あなたは自分が作曲したゲームで実際に遊ぶのですか?

Heger: 私はストラテジー・ゲーム(戦略ゲーム)、特に第二次世界大戦ものが好きですが、シミュレータとFPSも好きです。今、私は「Deus Ex」をプレーして、とても楽しんでます。そして「Crimson Skies」のヨーロッパのリリースを待っています。私のお気に入りは「Close Combat」シリーズ、「X-Beyond the frontier」、「Imperium Galactica 2」、「Outcast」、「X-wing Alliance」です。
私が開発に携わったゲームでは、「Tiny Tank」と「Contra '96」がとくに素晴らしかった。そして、現在、私たちの最新作の1つ、「Wacky Races」のプレゼンテーション・コピーを入手しました。

音楽を作曲するときあなたが使う楽器は何ですか?

Heger: この分野では私の機会はたいへんに制限されます。もしできるならば、多くのプロミュージシャンと聖歌隊と共に、設備の良いスタジオで作業したいものですが。あいにく、私の機材の状況は最小限のものです。私の機材はコルグTrinity Plusと、ローランドJV 1010とJV 1080(オーケストラとボーカルエクステンション)です。レコーディングのために、私はLexiconのハードディスクレコーダーを使っています。他に何も無いので、私はこのセットですべての音楽の仕事をします。

ハンガリーの音楽について私たちに説明してください。

Heger: ハンガリーはとても多くの非常に有能な作曲家を世界に輩出しました。もちろん私は最近のいわゆるトレンディーなスターを意味しているのではありません。私はあらゆる観点からして彼らスターの「アート」とやらに価値をみとめていません。残念ながら、ハンガリーでは一つか二つの例外を除いて、オルタナティブでプログレッシブなミュージシャンやバンドにとって、多くの機会があるというわけではありません。作曲する上で私がハンガリーのプログレッシブ・ミュージックと考えるものは、しばしば古くて、伝統的で、フォークっぽいリズムだと気づくでしょう。ハンガリーのメロディーにはぞっとするようなパワーがあるので、私自身喜んでそのようなテーマを作曲します。

あなたは日本の音楽シーンをご存知ですか?

Heger: 残念ながら、ハンガリーの一般人は今日の日本文化や音楽シーンについてよく知っていません。もちろん、私たちは例えば、喜多郎や冨田勲の音楽は知っていますが、それらはハンガリーに限らず世界中どこでもよく知られていることでしょう。

インターネットについてですが、あなたはウェブサイトを作っていますか?

Heger: 私たちは4カ月ほどまえからモデムで家からインターネットにアクセスしています。私の妻のKrisztaは私のためにアマチュアにもかかわらず、非常に有益なウェブサイトを作ってくれました。そして、また、彼女はMP3.comやBeSonic.comのようなところに私の歌をアップロードしてくれました。今度は、彼女は、もっときれいなホームページを作ることができるようにDreamweaver 3とFlash 4の講義を受けています。
また、彼女はシンセサイザとゲームミュージックの分野で、同様の関心がある人々や雑誌と連絡をとろうとしました。非常に驚いたことに、私たちはインターネットを通して、実にすばらしい人々に会ったと言わなければなりません。この人々はオープンで、彼らは地球の反対側の上で生まれた男によって作曲された音楽に関して知りたがっています。私たちがたどり着いたこのAstro Noteのホームページが、どれだけ多くの喜びを私に与えてくれたことか。

あなたの妻のKrisztaさんはあなたのどのような仕事を手伝っているのですか?

Heger: 彼女は私の妻であり、私の女神です。彼女は、私の最初のゲームミュージック以外のアルバム「War of Angels」のインスピレーションを与えてくれました。このCDの最初のトラック「April ride」は彼女の誕生日の4月12日に作られました。
Krisztaは私の音楽を管理しています。彼女のおかげで、私のファーストアルバムがリリースできて、セカンドアルバムのリリースもすぐです。

インタビューの最後に、何か言いたいことがありますか?

Heger: もしかするとこのインタビューを読んだ読者の何人かが、私の音楽と私に関するその他の詳細に興味を持つかもしれません。詳しい情報に関しては、私のホームページがあります。http://www.larendor.homestead.com, このページでは私の動機、サウンドトラック、私のアルバム、評論、インタビューに関して読むことができて、また、オーディオとmp3の曲にアクセスできます。また、あなたは私へe-mailを送ることもできるのです。

このような機会を与えてくれたことに感謝します!


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